ホッキョクグマ「ミルク」の急逝について

この度の件に付きまして当館長からのコメントを次のとおり掲載させていただきます。

また、釧路市動物園様からもお詫びの連絡を頂戴しましたのでこの場をお借りしてご紹介させていただきます。

 

男鹿水族館GAO 館長 本川 博人

ミルク死亡の報告を受けた際は耳を疑い、理解するのに時間を要しました。

ミルクが生まれてからあっという間に10年が経過していました。
私が初めて見るホッキョクグマの赤ちゃんということもあり、初めて展示場に出した時の駆け出した姿に感動したと同時に、勢い余ってプールに落ちないでくれと強く願った事を今でも鮮明に覚えています。
その成長過程はとても興味深いもので、初めて泳いだと聞いた時は本当に喜ばしい思いでいっぱいでしたし、クルミに向かってやんちゃしているのを見た時はこの子は大丈夫なのかなと行く末を心配した事もありました。
その後、釧路市動物園に移動し、そこでの出来事が伝わって来るのを聞く度に、スタッフの皆さん、市民・ボランティアの方々に本当に良くしてもらっているのだなあとうれしく思いました。このつながりをいつまでも続けていきたいと、今もこの考えに変わりはありません。

今回の事故を受け釧路市動物園からは、お詫びと、再発防止に取り組んで行くとの連絡を頂戴しました。
ホッキョクグマの飼育・繁殖に取り組んでいくにあたり、今回何が起きたのかを検証し、共有しながら、今後に向けて何ができるかといった未来に寄与する前向きな対応が必要で、それが今回の事故から得られる重要なことと考えています。

当館含め、今後もホッキョクグマの繁殖に向けたペアリングを行うところがあると思います。引き続き動物園・水族館におけるホッキョクグマの飼育繁殖に関する取組みについて見守っていただけると幸いです。

最後に、キロルは、アイヌ語で「人間が踏み固めた道」と言う意味だそうです。
明るい未来を願って付けられた名前だと思います。
キロル含め、国内のホッキョクグマたちの今後を、これからもあたたかく見守っていただければ嬉しく思います。

 

釧路市動物園 園長 鈴木 貴博

2023年(令和5年)3月1日、当園におけるホッキョクグマの「ミルク」と「キロル」との同居中に起きました闘争により、「ミルク」が死亡する事故が発生いたしました。

2012年(平成24年)12月4日、男鹿水族館GAOで誕生して以来、多くの皆さまに愛され、親しまれていた「ミルク」を死亡させたことにつきまして、動物飼育に携わってきた当園として深く猛省するとともに、生まれた時から「ミルク」を見守り、愛してくださった男鹿水族館のスタッフはじめ秋田の皆様に心からお詫び申し上げます。

当園では、これまでの飼育経験と技術をもって臨んだ同居の試みが、このような結果となってしまったことへの深い悲しみと、計り知れない動物の本能と向き合うことの難しさを改めて痛感した次第であり、今後は、「ミルク」の死を決して無駄にしないよう、職員一人ひとりが肝に銘じ、これまで以上に飼育技術の研鑽に努めて参る所存でございます。

この度は、皆様に辛く悲しいお気持ちにさせてしまい、大変申し訳ございませんでした。謹んでお詫び申し上げます。