ホッキョクグマ「モモ」の展示について
ホッキョクグマ「豪太」との交尾行動が確認されたホッキョクグマ「モモ」について、妊娠・出産の可能性があることから、11月7日(金)より展示を中止します。
展示再開日については生物の状況を見ながらの判断となりますのであらかじめご了承ください。
裏側にいるモモの様子は、ホッキョクグマ展示場付近に設置したモニターから観察することができます。
※モニターの動画撮影やライブ配信はご遠慮いただいております。また、急きょモニターの公開を中止することもあります。
あらかじめご了承ください。

ホッキョクグマの妊娠・出産について
ホッキョクグマは野生下では単独性で、メスとその子のみ1~2年ほど行動を共にします。繁殖期は3~5月、妊娠した場合11月から翌年1月に出産が見られます。
ホッキョクグマの赤ちゃんは約500g程度と非常に小さい状態で生まれてきます。また、妊娠していなくても体が妊娠している時と同じような状態(体重が増える等)になる「偽妊娠」という現象があり、出産前に妊娠の判断ができません。そのため、当館では交尾が確認された場合、妊娠と出産を想定して準備を進めます。
野生下では出産を控えたメスは雪を掘った巣穴に数か月こもり出産と子育てをすることから、当館では過去に繁殖に成功した施設に情報提供していただき、ウッドチップを敷き詰め、天井や壁に防音材を貼り音や光を遮った「産室」を用意し、出産してもよい環境を整えます。
また、出産後も、子育て中のホッキョクグマは非常に神経質なため、数か月間スタッフも近づかず、カメラのみで観察を続けます。
●国内での飼育状況
18園館 31頭(オス9、メス19、不明3(2024年繁殖個体))※2024年12月31日時点
●危機的状況の評価
IUCNレッドリスト VU(危急 野生で高い絶滅のリスクに直面していると考えられる)
CITES Ⅱ(取引を厳重に規制しなければ絶滅のおそれのある種となりうる種)
