カエル前線

2015年4月。
GAOスタッフにもフレッシュな新人が入りましたが

 名札が
あまりにも初心者強調しすぎと一部で話題です。

天気が良かった某日。

 GAOからほど近い
原っぱに探索にいくというので

 ついていきました。

何を探しに来たのかというと
水たまりの中に 
 発見!!
カエルのたまごです~。。

GAOのそばはどうやらカエルの産卵場所になっているらしいのです。

そういえば春から夏にかけては、暗くなるとカエルの大合唱がすごいんですよ。
現在これを調査しているスタッフに話を聞くと、どうも何種類かいるようとのことです

ですがどうしても疑問。

 ここ
海のそばなのに・・・左はすぐ海です。
天気が悪い日には、ここだって波をかぶります。

カエルは基本的に淡水系にいるはずなのに、こんなに塩がかかりそうなところで
大丈夫なんでしょうか・・・?
なんて思っていたのですが
 おたまだ!

 ちゃあんと
オタマジャクシになっているじゃあないですか!

この時期ここで産卵しているのは「ヤマアカガエル」というカエルだそうです。
本州・四国・九州に生息する日本の固有種で、北限は現在青森県とのこと。

産卵はあたたかくなってくるころ、つまり春になるとあたたかい地方から順に産卵が始まるそうです。
桜前線みたい~なんて思っていたら

「まさにそれをカエル前線というんですよ!」

と、うれしそうに語る淡水コーナー担当。

にしても、やはりこんなに塩風も当たるし日によっては塩水ももろにかぶっちゃうし
本当に大丈夫なの??ということで

 水中の
塩分濃度もチェックです。

全部が海水なの?というと、そういうわけではないんですね。

 反対側の
岩肌をよく見ると、ところどころから

 水が
染み出ているのか上からなのか

 流れてきているんです。

 よく見ると
確かに水は海のほうへ流れていて、完全な水たまりばかりというわけではなさそうです。

カエルといえば、山や森、田んぼといった
淡水系の水辺に生息するイメージですが
こんなに海に近い水辺で卵を産むなんて・・・

ということは、成長したカエルがいるのかな?
と探していたところ

 いた!

 いました~!
水たまりの中にいました!
繁殖のためにここまで来たんでしょうね。

この日、カエルの鳴き声は全く聞こえなかったのですが
ヤマアカガエルはあんまり鳴かないんですよね~と教えてもらいました。

これから、別の種類のカエルの産卵も始まるかもとのことです。

このあとどんなカエル前線が来るのでしょうか。
楽しみです。

※GAOの展示水槽内では「ツチガエル」の産卵が確認されたそうですよ~。。

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