水玉と縞々

海水魚コーナーで展示している
 アオリイカが
今年も展示水槽内で

 産卵しました!
右の方にある、海藻(正確にはつくりものの海藻)の
枝分かれしてるところに
白いふさが見えますね。
これがアオリイカの卵なんです。

このひとふさの中に入っているのは
4~5個の卵。

時間が経ってくると、

 この房に
くびれがいくつかできて、卵の数がわかってきます。

あれ?アオリイカってオスとメスあるの?

 あるんです。
この写真の左側。

 模様が
まるっこいのが「メス」
(茶色いのはこの時たまたまです)

右側の
 しまっぽいのが
「オス」なんです。

この模様の比べ方、大きくなってくると
はっきりしてくるんだそうです。

アオリイカの寿命は通常1年程度。
繫殖行動が見られ、メスが産卵すると
間もなく寿命を迎えます。

展示もあとわずかかもしれません・・・。

GAOでは産卵・孵化はこれまでも観察しているものの
次世代が成長し、繁殖行動・・・というところまでは
できていません。

水槽の中の方が敵もいないし
安全なんじゃないのとも考えることができますが

飼育下でこそ出てくる課題を乗り越えていかないと
水族館での繁殖は実現できません。
そのためには本来、自然界でどのような環境に生きているのかを
知ることも必要です。

とはいうものの、アオリイカが男鹿の海で見られるのは
初夏のあたりからなんです。

それまで一体どこにいるんだ?!と
毎回謎です。

最近は、秋田県に越冬に来ていた渡り鳥が
帰っていくのをよく見ますが
自分がそのとき見ているその生き物の姿は
その生き物が生きているうちのほんの一瞬の姿なんですよね。

こうしている間も
とある渡り鳥は羽根を動かして空を飛び
とある海にいるアオリイカは・・・

どうしているんでしょうね・・・。

謎です。

と思考を巡らせておりましたが
思考を巡らす前に近くにいる生き物に向けて
お願いしたいと思います。

 卵から
ちびイカがわんさか生まれますように!

※このサイト内の画像の無断転用・転載を禁じます。

月別で記事をみる