現実

ホッキョクグマ豪太とユキ、3月下旬から
同居シーズン。
2頭の状況を見ながら、同居させたり別々にしたりしています。

この画像の
 4月1日は、

日中に

 けっこう眺めの
交尾体勢が見られ、とりあえず2頭の相性は悪くない状況でした。

しかし難しいのが、ホッキョクグマの発情には波があるところ。
4月2日は午前中同居、その後ユキさんがなんだか嫌そうだったので
離す。

4日・5日は再び同居。
6日・7日別々。

8日、午前中のユキさんの様子を見ていたスタッフが

「なんだかユキがそわそわしてるんですよ・・・会わせようかなと
思って・・・」
ということで

 同居。
ちなみに、茶色いほうがユキさんですよ。

8日は
 そんなに
雰囲気も悪くなくて

 接近あり

 交尾体勢も
ありで

 最初の
うちは、

 なんか
良かった。

 豪太が
一緒に遊ぼうとしていたのか

 プールに
自ら入り(水温はまだ10℃程度で、ふつーは豪太は積極的に入らない水温)

 誘っても
ユキさん、なかなか誘いに乗らず。

かと思えば、

 ユキさん
自らプールにダイブし

 豪太が
追っかけ

 2頭で
プール遊び。

 いいですね~。

と思うでしょ。

 ユキさん
おもむろにプールから上がり

 どうしたの?

 ユキさん、それ
豪太の首、仕留めちゃってませんか・・・?

 また
ユキさんダイブ。

 ついていく
豪太。

そしたら、あまり間を開けることなく

 プールから
出てきた豪太に対し

 前脚で
豪太をどーんと突くではありませんか。
顔も決して優しくないぞ!

その後も対岸にいる豪太を
 めがけて

 ダイブ!
てか、ユキさんのこの飛距離初めて見たかも・・・

 ひ~。
豪ちゃん、逃げたいときは逃げなさい!!

その後も

 ユキさんの
お説教は

 しばらく
続いた。

というわけで、このあと別々にしました。
9日は終日、別々の展示場でした。

同居時期は、どちらかというと
2頭が仲良くしている風景が全面に出てきますが

いつもそーいうわけではないのです。
生き物ですから。

8日の夜、帰り際に豪太を見てみたら
すやすや寝ていました。疲れるんだろうな・・・

基本的に、豪太はメスの発情が高まるのを待っているように見えます。
発情には波があるので、メスの気がのらないときは
接近しても嫌がられるし、交尾体勢をとることも
できません。

飼育下ではスペースも限られているから
メスを見失うことはありませんし
メスの発情を待っていれば、交尾できる可能性は
非常に高いわけですが、野生では・・・
これ以上に大変なんだろうな・・・。
自分の血を残すということは。

ホッキョクグマの場合、子孫を残すために交尾が
可能な時期は1年のうちほんのわずかな期間しかありません。

2頭がここで自分の血を残してもいいかなと
思ってくれているよう、願います。

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