本当にある怖い画像(水族館編)

秋田の川コーナーの
 一角に、

 ある生き物が
展示されています。
この形から見て
「あらウナギ?」と思われるかもしれません。

この魚、「カワヤツメ」といいます。
ヤツメウナギという魚の名前、聞いたことある方も多いのでは?
その通り、ヤツメウナギの仲間とされています。

実はウナギといっても厳密にいうとウナギに近い仲間ではなく
あくまで「ヤツメウナギ」なんです。

生き物を分類する上では
「目(もく)」とか「科」とか「属」とかがあって
それにしたがって分類されるわけですが
このカワヤツメは「ヤツメウナギ目ヤツメウナギ科カワヤツメ属カワヤツメ」
と表されます。

あくまで、「ウナギのように細長い体で水の中にいる魚」といった
ぱっと見外見上からの命名なのかもしれません。

しかし、
 カワヤツメの
ある部分を見ると、とてもウナギとは似ても似つかないことが
一発でわかるのです。

それがこちらです↓

 口です。
カワヤツメの口です。というかこれを口といっていいのかどうなのか・・・。。
もはや衝撃映像です。

このようにカワヤツメの口はぱくっとあく口ではなく、
あごのない吸盤状になっているんです。
他の魚の体にはりつき、血を吸って成長するといわれています。

カワヤツメという名の通り川にいるのですが、海にも下るそうです。

それにしてもこの・・・口・・・。恐ろしい・・・。。

口を始め、一般的に想像される魚とはかなり異なったからだのつくりをしていて
対になっているエラがないのもその一つです。
 左右に
一つずつ、

 1対の
ヒレをもつ魚がほとんどですが

 そういうものが
全く無いのです。ウナギにはエラのところにちゃんと「胸びれ」がありますからね。

 背びれは
ありますが、なんだか膜みたいですね。
ちなみに「ヤツメ」の名の由来ですが、
 目のほかに7つ、
エラの穴があります。
これを目に例えて「八つ目」の名がついたとか。

う~ん、じ~っと見ていると・・・恐ろしい・・・。。

カワヤツメは環境省においてレッドデータブックの「VU」絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
ⅡがあればもちろんⅠもあり、Ⅰのほうが絶滅の危機に瀕しているとされます。
いずれにせよ野生下で確認される数が少なくなっている種です。

ここのカワヤツメは漁師さんからいただきました。
本来は川の底の石などに口の吸盤で張り付き、体を固定するそうです。
対のヒレが無いことで、水流に対して姿勢を保つことが難しく
吸盤で張り付くか、岩の隙間にするすると入っていってしまうので
こんな機会がなかったら、生きた状態を見ることなんてなかったんだろうなあ・・・。

カワヤツメは2階秋田の川コーナーにいますので、探してみてください。
口で張り付いているのを見ることができたら、ちょっと怖いかもしれないけど
ラッキーですよ!

 
これを書いている間にもう一つ、恐怖画像を思い出しました。。

以前、男鹿市内の浜に打ちあがった
 オサガメ。
死んだ状態で打ちあがったという連絡をいただき、見にいきました。
オサガメは世界的にも数が少なくなっているといわれている種です。
さらにこうしていると他のカメと違い、甲羅というより背中の一部が硬くなっただけというか、
原始的な形態を保ちながら今も生きている、大きくなると1トン近くにも
なるというカメなんですが・・・

このオサガメの口の中がすごいんです。

 なんていうかもう
これは生き物の口の中なのか・・・。口の中に歯と思われるものはなく、肉がトゲのように
なっています。

オサガメの主食はクラゲといわれています。
となると確かに硬い歯は不要そうですね。

このとげとげでクラゲをがっちり確保し、とげとげで刻んで
飲み込むと考えられています。
クラゲは体のほとんどが水分ですから、この巨体を維持するには
大量のクラゲを飲み込んでは水を吐き出し飲み込んでは水を吐き出し・・・
なんか大変そうだな。

しかし思うのは
その構造の理由を知ると
ものすごく理にかなっているんだなあと
不思議で仕方ありません。

怖い怖い、と勝手に言っていますが
彼らからしたら
人間のつくりだって怖いんだろうなと思いませんか?
「陸歩いてるじゃん!」とか
「なにその前脚」とか・・・。。

いずれにせよ
彼らを捕まえたりすることだってできるんですから。

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