台への気持ち

おねえさん、あたしは
DSC_1042 スタンバイOK!

まずは
DSC_1046 こっちのヒレ。

DSC_1048 こっちが
できたら、

DSC_1050 もうかたっぽも!

DSC_1055 そうそう、
こうやってね、

DSC_1057 ぱたぱた
させるんだよ~。。

カリフォルニアアシカたんぽぽ、「拍手」を習得しそうなのです。

ある種目を教えることに定まった方法はないのですが、たんぽぽは
両前ヒレでそれぞれ握手やバイバイができているため
同時に動かして「拍手」らしきものができないかと
練習しているのです。

練習している本人・・・本アシカも、ずいぶんやる気があるようで
「顔がマジ」なんだそうです(担当者談)。

おねえさん、
DSC_1062 あたし、がんばる!!

DSC_1063 おっとっと。
あんまり前に出すぎちゃった!

でもあたし、

DSC_1065 こんなことで

DSC_1066 へこたれないもん!

おねえさん、次!

DSC_1068 こうして

DSC_1069 こうでしょっ!

公式デビューも、近そうだな・・・。。

動物に特定の動き、姿勢を形づくっていく方法に
これ!という手順書はありませんが
うまくいったときにはうれしいものです。

動物の種類によりますが、人間側が「やったー!」と喜んで
楽しそうにほめると、ほめる気持ちやうれしい気持ちは伝わるのか
「楽しいの?!」と
なんだか意気揚々とする個体もいたりします。(と思っている)

そして次のタイミングには、それまでできなかった体勢が
とれるようになったりします。

達成感、というものは、人だけではなく
他の生き物にも存在するものなのでしょうか。

もちろん、気分が乗らないときだってあるわけだし
苦手な姿勢ややりたくない行動もあるでしょう。
そういう気持ちを察することができるのは何であれ
その生き物の担当者であり
そうでなくては「自分がこの生き物の担当者です!」
なんて言えないわけです。

こういう練習を見たりやったりしていると
ふとこんな風に答えの出ないことを考えたりするのですが

はたして動物側はこの時間をどう思っているのか。
知りたいような知りたくないような・・・。

たんぽぽが乗っている白い台はいわゆる
たんぽぽの「席」です。
学校で自分たちの座席が定められているのと同じです。

この台が、基本です。
ここで始まり、離れてもここに戻り、人がここでいろいろな技を教える。
たんぽぽの席です。

が。

ヒトがここで種目を教えている時間、たんぽぽって
どう思ってるんだろう・・・

めんどくさ~いとか、ここ嫌い!とか
思ってるんでしょうかね・・・。

某日、写真同様
20160824121111_00001拍手を
練習中のたんぽぽと担当者、及び見学者1名。

「イスと台、近すぎたね。」
「そーですねー。じゃあたんぽぽスタンド(客席)につれていくので、
そのときちょっとだけ下げてもらえますか?」

てなわけで

20160824121111_000012 2人が
スタンドに行っているすきに、台をちょっとだけずらします。

ちょっとだけ動かそうと・・・

20160824121223_00001 音で
気付くたんぽぽ。

20160824121248_00001 視線を
感じる見学者。

20160824121316_00001 たんぽぽ
見学者に怒る。

20160824121345_00001 たんぽぽ
今までに最速でスタンドを駆け下りる。

20160824121407_00001 たんぽぽ、
台を奪おうとしていた見学者に(別に奪おうとしていたわけではないけど)

20160824121424_00001 睨みを利かせ
怒る。

20160824121443_00001 その後
担当者とはびしっと練習するが、ときたま見学者をきつくにらみつける。

・・・結局なんにもしてませんよ、私・・・。

最終的に物陰に隠れて見守ってましたけど。

大丈夫だろーと思って途中で台を動かそうとしたのは
未熟でしたねー。

自分の席取られる!とか思ったのでしょうか。。

このあと思ったのですが
たんぽぽが、この台に対して執着をもっていてくれたことがうれしかったです。

もしかしたら、自分の物が他人に取られる!とか
もっと単純なものかもしれませんが

なくなっても特に何とも思わない、というような
ものではないことに
うれしさを感じたことは確かです。

あの台で担当者と行う練習の時間が
たんぽぽにとって少しでもプラスに感じられるものになっているのであれば・・・

そうであってほしいものです。

翌日、自分がたんぽぽにエサをあげに行ったのですが
ちょっと怪訝そうにしながらも食べてくれてよかったです・・・・・。

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