巣を作る魚

 この魚。
「イバラトミヨ」という淡水に生きる魚です。

このイバラトミヨ、県内某所で確認されていますが、絶滅が心配されている種です。

秋田県には湧水が豊富な地域があります。
秋田が米どころなのも、きれいな水のおかげでもあります。

きれいな水の湧く地域でひっそりと生きているイバラトミヨ。
生息地の地元の方々の協力もあり、GAOで飼育展示しています。

そのイバラトミヨ、なんと魚なのに

 巣を作るんです!!
先日、水槽内で巣が確認されましたよ!!
この、画面中央にある緑色に丸まった部分がイバラトミヨが作った巣なんです~。。

イバラトミヨはオスが巣をつくり、その中にメスを誘い産卵させるといわれています。
巣は水草や根っこ、葉っぱ等でできており
 オスがこうして
巣の形をととのえたり

 巣を固めていきます。
オスはこうして巣に自分の体をすりつけますが、このとき特殊な粘液を分泌しており
こうやって巣をととのえていくんです!

いや~うまくいってほしいな~と思っていたら・・・

 たまご!!
なんと白い卵が確認されたではありませんか!!

メスは基本的に卵を巣の中に産むのみで、あとはオスが必至に守ります。
また、巣が気に入られると複数のメスが巣の中に産卵することもあるそうです。

オスは卵から稚魚が孵化し、ある程度大きくなるまで巣に近づく他の魚を
追い払います。

 こんな感じで・・・。

卵から稚魚が出てくるまでは2週間程度と、それほど長くないそうです。
どうか無事、生まれてきてね!

月別で記事をみる