イカ、陸路を走る。

よりによって
 こんな天気
だったもんなあ・・・。

いざ!ってときに天気に恵まれた記憶があまりありません。

某日、水族館の3階から
 地下一階まで
降ろされたホース。

何をしているのかというと、
 トラックの
荷台に積まれた水槽、通称「活魚槽」に海水を3階から入れているんです。

わざわざ3階から降ろさなくても、って思いますよね?

今回輸送する生き物にとって、外の海の温度はちょっと冷たいと
思われるからです。

少しあったかい海水を大量に入れたい(t(トン)レベル)のですが、
適温の海水が3階にしかない・・・ということで、今回は
こんな方法をとりました。

こちらのトラック、宮城県の仙台うみの杜水族館から来ました!

なんのためかというと・・・

 ある生物を
うみの杜水族館まで運ぶのです。

どれどれ今回は何を運ぶんですか?

 「いや~
スミはいてしまって・・・」

隣のバケツにつるん。

 アオリイカ!
今回はこの男鹿の海にいたアオリイカが、仙台うみの杜水族館で展示されることに
なりました!

小型の生き物、魚類とかですと
宅配などで輸送される場合もありますが
こうして受け取りに来ていただけることで、
色々と勉強させていただけますから、本当にうれしいことです。

アオリイカは宮城県では捕れません。
でも、イカの王様ですよ。姿も味も。

味に関してはこのご時世
試せる機会は増えたとしても
日本海側に生息する生き物の生きている姿を
太平洋側にいる方に見てもらえるというのは
水族館あってこそ、ですね!

普段なら3時間程度のところを5時間程度運転してきた
うみの杜水族館のスタッフの方々には
どえらい大変だったと思いますが・・・

考えてみれば、往復10時間ですからね。

生き物を積んで、ちょっとお話したら
すぐに出発!

 お気をつけて~!!

お近くの方はぜひ、うみの杜水族館で
男鹿のアオリイカを見に行ってくださいね。

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