ハタハタ接岸

今年もハタハタの季節がやってきました。

先日から男鹿市内でもハタハタ漁のニュースを耳にするように
なり、担当者

 岸から
採集してきました。

上から見ると、お腹がふくれているのと
そうでないのがわかりますね。

 メスです。
お腹に卵を持っているようです。

ハタハタは基本的に水深200mよりも深い、海水温の
低い深海エリアに生息しています。

しかしこの時期のみ、繁殖のために
浅いところまであがってきます。産卵に適した海藻が
多い「藻場」と呼ばれるところめがけてオスとメスがやってきます。
岸に近づいてきくるので「接岸(せつがん)」といいます。

メスは海藻に卵をからませるように産み付け、オスが
放精します。

ハタハタ漁はこの、繁殖のために岸近くまで押し寄せる
群れをねらって行われます。

岸壁からハタハタが捕れるの?と思われる方も
いらっしゃるかもしれませんが・・・

この日担当者が岸壁から撮影した映像は

20191202 男鹿市内ハタハタ

ハタハタの魚影がしっかりと映っていました!

こんな風景、見れるのはこの時期のみ・・・
というか、1年に1度かもしれない。

産卵・放精が終わったハタハタは
再び深海へ戻っていきます。
繁殖は1生に1度というわけではないそうですが
力つきたハタハタは産卵・放精を終えて
死に、他の生物のエサとなるそうです。

そして春ころ、卵から孵化した稚魚たちが
深海へと旅立っていくわけですね。

春になったら、沖へ泳ぐハタハタの稚魚の群れも
見ることができたらいいですね!

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