男鹿に来たオットセイ

6月8日。夏日でしたね。
今日もあっついな~と思っていた午後2時。

男鹿の市役所から電話がありました。
聞くと、水族館から車で25分くらいの海岸に、アザラシかトドのような生物が
いるとのこと。
詳しく聞くと、まだ生きているとのこと。
とりあえず、私1人で様子を見にいくことに。
 地元のみなさんが見つめる先に、

 いました!!
「キタオットセイ」です。

過去、GAOの近くでも浜に打ち上げられたり、沖のほうでの目撃例があります。
今年のゴールデンウィークにも、GAOのそばの岩の上で休んでいた個体がいました。
目撃例が多いわけではありませんが、日本海にも来るようです。

私は、生きた状態でこのキタオットセイを見たのははじめてです。
しかし明らかにやせており、弱っていました。
人が近づいても逃げないのですから、かなり弱っている証拠です。
水族館の他にも男鹿の市役所の方や、水産振興センターの方が駆けつけていました。

キタオットセイはとても珍しい動物です。
また、保護するにも国の関係機関等々の許可が必要です。

まだ生きていることから、GAOで保護し、治療することになりました。
ケージに入れ、運ぶことにしました。
 水族館まで25分。
大丈夫かなあと思いながら、安全運転でかつ早く!

痩せが激しく、まずは点滴と注射で治療しました。
 少し抵抗はしますが、
体力が無いことがわかります。
たまに少し動くことはあるものの、ぐったりしています。

 えさを自力で食べるのは、
いきなりは無理そうです。
点滴と注射で栄養剤や薬は投与しましたが、少しでも、水でも飲んでほしい・・・
シリンジに水を入れ、口を(ちょっと無理矢理)あけて流し込むと・・・

飲んでくれました!自分で、ごくごくと飲んでくれました~!!!
 自分で飲んでくれたのは、
とてもうれしいことです♪
水とスポーツ飲料を与えました。

ちなみに、今日(6月9日)は昨日よりちょ~っと元気になった?という感じです。
頭を持ち上げてあたりを見回したりするようにもなりました。
まだ油断はできない状態ですが、元気になってくれますよ~に!!!

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