同居は焦らず。

いやあ、クルミ姉さん、それは無理です。。
 その長い木を、

 そうやって、

 横にしたまま、

 階段に押し上げるのは、

 物理的に、無理なんです。

 あら、使えないわね。。

6月4日、豪太とクルミの初同居がありました!
細かくいうと、「はじめて同じ展示場にいた」ということです。
4日は、時間にして約1時間ほど。
そして7日。2回目の同居。
7日は時間にして約2時間ほどでした。

今回は、その同居の様子と同居に至るまでのお話をします!
皆さん、長丁場ですよ!!

4月27日に釧路市動物園からやってきたクルミ。
来館してから、クルミは順調にGAOに慣れてきたようでした。
5月になり、少しずつ豪太との「顔合わせ」が始まりました。

おそらく、においや気配でお互いの存在を感じているであろう豪太とクルミ。
まずは檻状の扉越しでの「お見合い」がスタートしました!
 この写真は、クルミ側。
この先が豪太の展示場兼寝小屋(裏の部屋)につながっています。
この日はクルミから近づいていってもらうことにしました!
 豪太側。
この檻一枚越しでの「顔合わせ」です!

最初は、豪太もクルミも扉の前に行ったり来たり。
ちらっと様子を見ては、また戻るが続きました。


時間が経つにつれて・・・
 距離がどんどん近くなります!
この日ははっきり、お互いの姿を見ていました!

このような扉越しの顔合わせを数回行い、6月4日、初の「同居」に踏み切りました。
同居の際は、豪太がクルミのいる展示場に行く形で行うことにしました。
 豪太がクルミを見ています!
茶色いほうがクルミです。(チップごろごろが大好きなんだから・・・)
少しだけ、扉を開けてみることに。
 扉の隙間から、お互いを見ています。
このとき、豪太もクルミも、この扉の隙間から頭と前脚を入れて互いに威嚇のような
行動を取りました。
この状態で扉を開けてしまうと、部屋の中に2頭が入ってしまいかねない。
もしも部屋の中で2頭がけんかをしてしまったら大変です。
そのため、クルミがこの扉から離れたところにいるときに扉を開けることにし、その瞬間を待ちました。
時間は少ししか経過していませんでしたが、こちらとしてはかなりの緊張です。

 クルミがいないときに、扉を開放!
2頭はじめて、なにも隔てるものなく会うわけです。
最初はやはり「追いかけっこ」が起きるだろうと思っていました。
 

 最初は2頭、
一定の距離で展示場を走っていました。
すこし走った後、2頭の距離が近づいたりする瞬間もありました。
 さすがに見ている私達、
一瞬、ヒヤッとしました。
お互い威嚇はしましたが、とりあえず離れました。
 その後、クルミはプールに入りました。

 でもやっぱり気になる・・・
そりゃ~気になりますよね~。

クルミがプールから上がったときも、ちょっとヒヤッとしました。
 豪太がちょっとクルミに前脚を出したのです。
もちろんクルミも口をあけていたので、威嚇の姿勢だったのかもしれません。
万が一闘争が起きた場合を考え、消火栓のホースを伸ばして放水できる準備と、爆竹と、本当に最悪の
場合の麻酔銃も準備していました。
各々担当はそれに手を伸ばしかけました。
あ、私は消火栓のバルブをめいっぱいあける役でしたので、そのバルブに手をかけました。
しかしその後2頭は離れました。
 後から見ると、
豪太もクルミも本気でやりあう姿勢ではなかったのかもしれません。
豪太やみくもだったらしいので・・・お互い、顔を鉢合わせしてびっくりしたのかも
しれませんね。
その後は2頭次第に落ち着いてきたのか、距離をとってお互いを確認するという
感じでした。
 初の同居でしたからね、疲れもあったと思います。
クルミは写真の場所で寝そべって、遠くから豪太を見ていました・・・。

この日は1時間ほどの「同居」でした。
豪太もクルミも、自分の部屋に帰りました。

お互い怪我もなく終了し、ほっとしました。

もしやこれ、2頭、部屋に帰っても餌に手をつけられないとかあるのかな~と、ちょっと
心配したのですが・・・

ほとんど全部食べてました。安心しました。

2回目の「同居」は次回お話しま~す!!

「同居は焦らず」続く。

月別で記事をみる