写真展11月30日まで!

もうすぐ11月も終わりですね。

今年は、豪太が来館20周年の節目ということで
誕生日にあわせて色々なイベントが開催されましたが

 

 

館内では11月30日(日)まで、写真家丹葉暁弥さんが撮影した
野生のホッキョクグマの写真が展示されています!

23日には

 

 

丹葉暁弥さんご本人に来ていただき

 

 

これまで丹葉さんが撮影してきた野生のホッキョクグマの話や
野生のホッキョクグマを撮影しているからこそ感じられる環境の
お話などをしていただきました!

 

おかげさまで自分も色々な話を聞くことができました。
その中の一つをご紹介。

 

 

現在展示されている中での

 

 

この写真。
どこかで見たことがある方も多いのではないでしょうか。

写真集「HUG!」で有名な1枚です。
今回この写真の裏話的なものを教えてもらいましたのでここでご紹介させて
いただきます。

ホッキョクグマ(もちろん野生)がカナディアン・エスキモー・ドッグを
抱っこしているような写真ですが、この写真を見てまず思うのは

「犬・・・食べられないの?」

自分も思わず「これどういう状況?」と思いましたが。
メスのホッキョクグマがわが子と離れて犬を子グマだと
思って抱っこしているのかなあとかまず思いますが、よくよく
考えてみると他の犬も普通にしていますよね。

このホッキョクグマは若いオスだそうで、この個体が
犬に近づいてきても犬は普段通りにしていたんだそうです。
(他のホッキョクグマが来たら激吠え)

この写真を撮影した時期というのは、絶食期間の中で
お腹が空いていたはずでも犬を捕食の対象としてではなく
遊び相手として一緒に過ごしていたそうです。
犬は繋がれているので、ホッキョクグマにとっては簡単に
捕まえられる対象なのに。

ホッキョクグマも犬も、どちらも穏やかな顔をしていますしね。

丹葉さんの本の中のあとがきに、
「彼らの穏やかな表情をみながら世界平和も夢ではないと思った」
とありました。

最初は「かわいい」から入る風景かもしれませんが、ちょっと引いて
考えてみると、また違った見方ができるかもしれません。

 

そしてここからは撮影時の様子。
この写真が撮影されたの、実は20年ほど前なんだそうです。

20年前ですよ?
この写真はフィルムなんです。
デジタルではないんです!!

当時はカメラを2個携えて撮影に赴いていたそうで
突如このホッキョクグマが姿を現し
犬たちに近づいていくのを目の前にしていたそうですが

当時のカメラは(当然)撮影前に試し撮りなんてできないし
撮影前に微調整なんてできません。
かつフィルムにも枚数に限度あり!
だからといってフィルム変えてるうちに大変なことが起こるかもしれない!
というかそんな暇ない!!フィルム終わるな!!

・・・等々、目の前に広がる風景と共に1枚1枚が勝負だったそうです・・・。

 

丹葉暁弥さんのシロクマ写真展は11月30日までです!
今週で終わりですので、まだ見ていない方は週末ぜひご来館くださいね。

 

 

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