伸び上がる北極熊

突然たまに始まってしまう、わたしの独り言コーナー。。。
展示課ブログ担当の、ちょっといい話。
興味のない方は写真がある場所までぜひ先にお進みください。

先日、修復後日本初公開となる巨大な龍の絵を観てきました。
江戸時代の絵師が描いた「雲龍図」です。
襖絵として描かれたと考えられていますが、襖からはがされた状態で発見され、
海外の美術館で修復・保管されているそうです。

その「雲龍図」。修復によって公開が可能となり、当時襖に張られていたように
新たにはり直され、現在日本で観ることができます。

襖絵なので(おそらく)元の絵が分割されて襖に張られているのですが、展示されている
その襖が8枚。襖1枚が横が約165センチということで、約10メートルにわたって
描かれているのです。

と、観ていると、1枚の龍の絵が襖に分割されているので継ぎ目があるわけですが
ど~もつながらない部分が…。。
よくよく解説を見ると、発見されていない部分もあり、本当はどのくらいの大きさで
描かれていたのかはわからないそうです。

約10メートルにわたって描かれている絵がまだ一部。

う~んこれは本当は一体どんな絵だったのだろう・・・
想像はふくらみますが、今やその答えが明らかになる可能性があるのか・・・

これほどタイムマシンがあればと思ったことは私はないかもしれない。

と思っていたら、一人のおじいちゃんに声をかけられました。

「ちょっとすみません、この龍の絵、真ん中がつながっていないように見えるんだけど・・・」

「この真ん中の部分、見つかっていないらしいんですよ。だから絵がつながらないんですよ」

あれ?ように見える?

「実は私、目が不自由なもんでね、はっきり見えないんだけども、どうしてもこの龍の絵に会いたくてね、
見えないとはわかっていてもただそばに行きたくてね、私一人なんだけどね、今ここに来ていると知ったら
いてもたってもいられなくてねえ・・・」とおじいちゃん。
龍の絵はちょうど半分がなくて、頭のほうが4枚、尾のほうが4枚というふうに
いわゆる「胴体(?)」の部分がありません。
しかしその胴体の部分もはたして何枚なのか、実はもう1頭の龍がいるのではないかとも
色々想像されています。

その時はなんとも思っていなかったのですが、後になっていろいろ思いました。
自分ではっきり見えないとわかっていてもその絵に会いたくて、そばにいきたい一心で
一人訪ねてきたおじいちゃん。

この機会を逃すともう2度と会えないだろうからとも言っていました。

巨大な龍の絵に秘められた魅力はとてつもなく大きいと思いました。
「偉大」とか、「圧巻」とか、「迫力」とか、「圧倒的」とか・・・。

そのおじいちゃんはうれしそうに雲龍図を見つめていました。

このすごさを、どんな人にも伝えることができるような科学技術ってないのかな。

もしもっと前にこんな出会いがあったら、私の人生は変わっていたかもしれない。。
「将来の夢」が、変わっていたかもしれないなあと思いました。
(え?飛躍しすぎ?少し余韻にひたらせてください)

今回は長かったですねえ、ちょっといい話!
さてそれでは本題に入ります。お待たせしました。
久々でしょうか。豪太用おもちゃ吊るしバージョンでございます。
 豪太大好き牛脂。

今回はこれを、

 例のごとく
青タンクに入れてプレゼント。
以前もう一つの展示場でやったことがあるのですが、ここの展示場で
これをやるのは実は初めて!

豪太、おやつゲットなるのでしょうか?!


ねえ、あれ、こっちに来ないの??
とでも言っているかのような・・・

なんでこっち見てばしゃばしゃするの。

 ぼく、あんなの
簡単にとっちゃうんだから!

 まずは相手の様子見。

 ん?
なんかちょっと高いかも。。

そんな君のために!
 使えそうなものを
準備しておいたよ☆
相変わらずメッセージ性が強い。

まあでもおそらく、使わないだろうというのがこちらの見解でして。

 あれ?ぼくのきばが届かない!

 アタック!!
そういえば、今バレーボールやってたなあ・・・。
オリンピック出場、頑張ってください!

 むむむむ・・・・。

 普通にのびあがっただけじゃあ、
取れないみたい・・・。

 なんか

 やっているうちに 

 どんどん
水面から伸び上がって来る高さが、高くなっているような・・・。
 
こうしていると青タンクを結んでいるロープもどんどん伸びてきて、

 ついに両前脚でがっちり!

 もう離さない!!!
そしてついに、

 おやつゲット~。。


ゲット後、恒例のちょっとうれしそうな顔をみせてくれました☆

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