夏の活動報告
早くも9月中旬ですね。信じられませんね。
今年の夏もご来館ありがとうございました。
時間が経ってしまいましたが、今回は夏に行っていた活動の報告です。
GAOってこんなこともやってるんだね~と知っていただければ幸いです。
よろしければご覧くださいね。
7月には
「さきがけ子ども記者体験教室」!
今年は小学生の子ども記者がGAOを訪れて裏側を取材してくれました!
テーマは「裏側のお仕事」。
「展示」「潜水」「餌の準備」の3コースに分かれ、取材をしてもらいました。
「展示」コースでは、魚類を展示している水槽の裏側にまわり
実際に普段スタッフが行っている餌やりを体験してもらったり、水槽の掃除や
裏側のお仕事を体験してもらいながらご紹介。
「潜水」コースは
潜水作業をご紹介。
潜水する時の機材や注意点等をご紹介しました。
「餌の準備」コースでは
実際に生き物の餌を用意する「調餌室」を見ながら
エサを用意するお仕事を紹介しました。
この日は「能代エナジアムパーク」にも行って、それぞれが
新聞作成をするイベントでしたので、その後作成した新聞もいただくことが
できましたよ!
見出しが最高。
みなさんが作成した新聞は館内に掲示してありますので
ご来館の際はぜひご覧ください!
そしてもう1件!
8月7日、スタッフは
こちらにお邪魔していました。
秋田市にある「土崎みなと歴史伝承館」です。
伝承館がある土崎地区で行われる土崎神明社祭の曳山行事は国の重要無形民俗文化財です。
「土崎港曳山まつり」として知られています。
このお祭りでは毎年7月20日、各町内の「曳山」が神社を参拝し、翌日21日に
「戻り曳山」各町内の曳山が町内へ戻ります。
この曳山が地区内を移動する7月20日・21日が有名ですが、祭り自体は毎年5月から
始まっています。・・・というのを自分はここで知ったのですが。
詳しくは伝承館へお出かけください。
さてその曳山ですが、21日の祭りが終わると解体されます。
ですので、普段見ることはできないのですが
この伝承館では曳山の展示をしています!
高さ11.5mもあります。
これだけでも大迫力ですが、昔は20mの曳山があったとか?!
曳山の高さがその曳山の町内の力ともいわれていたときがあったそうなので
昔はすごかったんだろうなあ・・・。
さて、この曳山祭りの時に土崎地区でふるまわれるのが
「カスべ煮」です。
この料理のメインをつかさどる食材が
これなんですが・・・
一体なんのどの部位なのかというと
いわゆる「エイヒレ」の部分なんです!
とはいっても、祭りにふるまわれる料理の食材になっているエイの仲間は
「カスべ」という名前がついているエイが主なので
(写真はカスべ煮の材料にもなっている「コモンカスベ」)「カスべ煮」と呼ばれています。
一旦干したものを戻して、ことこと煮て味をつけて食べられているそうです。
スーパー等ではお惣菜コーナーに並んでいることもありますよ。
お酒のつまみとかの「エイヒレ」は一般的に
「アカエイ」等が多いそうです。
(アカエイを煮ることもあるそうです)
「食材」となる前はどんな命だったのか。
というのを
GAOスタッフがお話させていただきました!
普段水族館で見る「カスべ」という生き物に
食文化としての歴史があるということをこの伝承館で知ることが
できました。
「カスべってこんな生き物だったの」と、これまで料理してきた方々に
生き物という視点で興味を持ってもらえるのも楽しいですね!
料理法教えてもらったけど自分は無理だな・・・
(とにかく手間がかかる)
いただく専門で次回もお願いしたいところです。
食感ですが、間違いなくコラーゲンたっぷりで乾燥肌には絶好な感じです。
スタッフもカスべの干物を作成して期間中展示させてもらったのですが
エイリアン感強め。
今回お世話になった土崎みなと歴史伝承館ですが
曳山祭り以外にも展示コーナーがあります。
このコーナー、一体何なのかといいますと
1945年(昭和20年)8月14日に受けた空襲で被災した建物の一部です。当時の
日本石油秋田製油所を標的に、大規模空襲が行われました。この時の空襲は
「土崎空襲」と呼ばれており、終戦が8月15日ですから、日本で最後の空襲として
知られています。
そのとき被災した建物が数年前までは全体が残っていたのですが、老朽化が進み
危険ということもあって倉庫の一部がそのまま伝承館内に移設されました。
なんだかここだけ、時間が違う感じがします。
展示コーナーには、当時の様子が紹介されていますので
秋田県にお越しの際はぜひお立ち寄りくださいね。
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