イワトビペンギンのヒナのこと。

さて、3月下旬から産卵のシーズンとなったイワトビペンギンたち。
全部で4羽のヒナがふ化しました~!!!
ヒナが出たあとの卵です。
イワトビペンギンのペアは通常2個の卵を産みます。産まれた卵は6個だったのですが、
2個は無精卵でした。

展示場では3組のペアがヒナを一生懸命育てています。GAOのイワトビペンギンたちはこれまでにも
しっかりヒナを育てています。なんてすごい!!!
こちらは最初にふ化したイワトビペンギンのヒナ。
5月1日です。

そしてこちらが…。
5月12日のヒナ。もう、あふれてますけど…。

こちらはふ化して1週間ほど。親にエサをねだっています。
ペンギンは親が一度食べて消化したものを吐き戻し、口うつしでヒナにエサを与えるんです。
おなかいっぱ~い。

そして5月11日、もう1羽ふ化したんですが!!
まだまだ小さいので、見せてくれない…。
でも鳴き声は聞こえました。元気そうです♪

さてこれで3羽です。もう1羽は?というと、現在は裏で飼育係が育てているんです。

最初に紹介したペアからは2羽のヒナがふ化しました。
イワトビペンギンのヒナは、1ペアから2羽ふ化しても2羽とも育つことはまずありません。
最初は親が育てていたのですが、数日後2羽の体重を測ってみたら、3倍もの違いがありました。

これでは親ペンギンからエサを十分にもらえない…。体格がいいほうが、勝ってしまいます。
親ペンギンがヒナに与える初期のエサには、ヒナに必要な免疫成分などが含まれていると考えられています。
人間の母乳と同じですね。
どうやら、そのエサはもらっていたようなんですが、体重の差を見ても、
もう1羽よりは少なかったと考えられます。

今はエサをもらえていても、この先は成長にさらに差がでるだろう、ということでふ化から数日後、
人が育てる選択肢をとりました。
これにはものすごく迷いました。親ペンギンが育てるのが一番です。
しかしこのままでは1羽しか育たない。

野生でこの状態だったら、やはり1羽しか育たないでしょう。
しかし、ここは水族館です。生まれた命は、大切に、生きてもらわなくてはいけない。生きてほしい。
ということで、現在飼育係が育てています!

現在展示場のヒナたちはまだ小さく、たまに親ペンギンの足元から顔を出す姿を見ることができます。
双眼鏡も置いてあるので、「ペンギンウオッチング」してみてください♪

裏で育てているヒナは、現在ご覧いただくことはできませんが、その様子はホームページで
どんどん紹介していきますので、みなさん、応援よろしくお願いします~!!!

月別で記事をみる