水中昼寝

わかっちゃいるけど
ちょっとどきどきする瞬間ってありますよね。

たとえば。
水の底で生き物が全く動いていなかったりとか・・・・・

 マリーさん!!
大丈夫ですかマリーさん!!

横でみずきがぷかぷかしてるけど、どうしたんですか?!さっきからしば~らくこの状態ですけど、
マリーさん、大丈夫ですか~!!

 ん?

 んん??

 あ~

 そろそろ

 息継ぎしなきゃ・・・・・
あ、今日も水中昼寝してたんですね。

ゴマフアザラシは水の中でも寝ることができちゃうんです!
マリーの鼻、よ~く見てください。開いてますよね~。アザラシは息をするときだけ、鼻の穴が
開くしくみになってるんです。
人間だと、鼻の穴は開いた状態が当たり前なんですが、アザラシは閉じた状態が当たり前。
息するぞ~って力を入れると、鼻の穴が開くしくみになってるんですね。
もちろん水中では鼻の穴はびったり閉じてますから、水がはいって頭がきーんなんてことは
絶対にありません。

 ふっ。。
息をしたら、また鼻の穴がぴたっと閉じます。
この時期、外の空気よりも水の中、特にプールの底のほうが
つめたいらしく、マリーはこのようにプールの底でじ~~っとして固まっているときがあるんですが・・・
これが水中昼寝です。
数分は水の中で寝ていてもぜんぜん大丈夫。
息がしたくなったら、また水の中から鼻を出して、呼吸します。

さてここでアザラシまめ知識。
アザラシは人間と同じ哺乳類です。もちろん肺で呼吸しています。
アザラシが水に潜るとき、肺の中に空気をためたりはしません。人間だとたいていの場合大きく息を吸って、
肺に空気ためて、ちょっとず~つ水の中で出して・・・ってやったりしますけど、アザラシは水の中で空気を吐くことは
しないんですね。
一体アザラシの体はど~なってるの?!
アザラシは体内に大量の血液を持っています。ものすごい量の血液です。潜るときは、その大量の血液中に酸素を
取り込むんです。
血液は体内に酸素を運びます。血液中に酸素を取り込み、ためておくんですね。。

顔を出して寝たほうが楽なんじゃないの?と思いますよね。。
アザラシは顔が水につかっていてもつかっていなくても、同じようなことが体内でおこっているんです。
顔が水についていようがいまいが、同じなんです。
なので、陸の上で寝ているアザラシを見ても鼻の穴がぴったり閉じていてたまに「ぷはっ」と
鼻の穴が開きますよ。

お客様から、「アザラシが動かないんですけど、なにかあったんですか?!」と言われたことだってありますけど、
その横でつ~っとマリーが息継ぎしに上がってくるのが恒例ですね。
マリーさんは、水中昼寝がお気に入りです。

 みずきは、立ち寝が好きでちゅ。。

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