あっという間のおさかなごっくん

4月17日に生まれたゴマフアザラシのゴマ大福王子ですが
5月1日にアップした通り、その後魚を飲み込ませる練習を
続けていました。

 

 

5月5日のゴマ大福王子。白い毛はかなり抜け・・・というか、
胴体部分にうっすら残る程度になっていましたね。

それに、大福といっても、そんなにまるまるはしていません。

野生では親と離れたあと自力でエサを取らなくては
いけません。このときエサをとれない個体が保護されたり
するわけですが、そうでなければ「死」です。

GAOでは親と離したあとは、魚を飲み込ませる練習を行います。
強制的に飲み込ませる「強制給餌」です。
この写真のころはすでに強制給餌を行っておりましたが、
一気に食べさせるわけにもいかないので
(そもそもそんなにはじめから積極的に飲み込まないので)
やはり少しやせます。

見た感じ、かわいそうにも見えるかもしれませんが

 

 

1人が押さえて、1人が口を開けて魚を口に入れます。
というか、なかば押し込みます。

 

 

もちろん、最初は抵抗されます。

 

 

嫌だとは思いますが、できれば早めにヒトの手からエサをとってほしいので
これを数日続けていきます。

また、プールにエサの魚を入れておくこともします。
幼獣が興味か遊びか魚に興味を持ち、何かのきっかけでくわえて
飲み込むこともあるからです。

今年のゴマ王子はどうかな・・・

なんて思っていました。

ある2日間で、王子は

 

 

 

 

 

 

なんで?!

って思わず言っちゃいましたよ。

この2日前は、強制給餌やってたんですから。

そうなんです、ゴマ王子、何がきっかけかわかりませんが
よってくる→口を開ける→魚を口に入れる→飲み込む を
あっという間に習得しました!!

こうなるまでには個体差はもちろんありますが、他のアザラシと同様に
ヒトの手からエサを取るようになるまで、かなり早いのではと思います。

 

 

ただ一つ、変な(変なのかな)クセが。

サンマの頭の部分、

 

 

 

反対側から飲み込む。

 

通常、魚を丸のみで食べるアザラシやアシカは頭から飲み込んで
いきます。鰓のフタやうろこ、鰭は頭から尾に向かって生えているので
さかさまからだとひっかかるはずなんです・・・が・・・。

 

 

取り急ぎ、食べてくれるんならいいんですけど・・・。。

 

 

陸の上でも、エサを見せると

 

 

寄ってきて、ちゃんと食べてくれます。

正直な話、水族館職員にはうれしすぎる出来事です。
それまで、押さえつけて無理矢理魚飲み込ませて
エサたべてくれって言ってるんですから。

 

強制給餌を続けていた期間はそれほど多く魚を与えて
いなかったので(ある程度の空腹状態にしておきたいので)

 

 

これから、しっかり食べて大きくなってくださいませ。

思うんですが

 

 

王子、白い・・・というか色が薄い部分、けっこうあるんですよね。

この配色パターン、これまであんまり見ることがなかったのですが

 

 

眉間の白い模様、トレードマークになりそうですね。

 

 

 

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